早成桐

近年,地球温暖化の問題は世界中の課題として取り扱われています。

大気中にCO2をこれ以上出さない様に削減対策として,省エネ対策はよく各国でも行われていますが,大気中に出されてしまったCO2を吸収すると言う考え方はほとんどありません。そこで,私達は地球古来からの自然の摂理である植物のCO2吸収の機能に着目を致しました。

当初は,植林活動に対し,全く収益性を考慮せず,純粋に"自然環境の改善"をテーマに進めてきましたが,植林活動にも限界があり,やはり収益性がない事業への投資と言う点が足かせとなり,参画者を増やす事ができませんでした。その様な状況下,桐の製品化について調査を開始した所,様々な使用用途がある事を確認(建材やペレット燃料,活性炭,カーボン素材他)しました。まだ,研究開発途上ではありますが,低炭素,循環型社会の構築を担う大きな可能性がある原料であることが分かりました。

早成桐は,成長が早く大量のCO2を吸収し,吸収量が最大になった成木の段階で一旦伐採する事により,伐採した切り株から再び新たな芽を出し,再び成木へと成長します。すなわち,早成桐は,吸収量が多い,成長期プロセスを繰り返す事により,他の植物と比べ何倍もCO2の吸収が出来ます。伐採された早成桐の成木は内装用建材として特徴を発揮し,木材としての利用価値があり,経済効果も望めます。

特徴:温暖化ガスCO2を杉の8~10倍固定化し,防火,断熱,防音,除菌などの省エネ,軽くて狂わない高層建築内装材として特徴が発揮されるものと思います。

早成桐の特徴

特徴
成長が早い,萌芽再生力が強い ,二酸化炭素吸収能力に期待,省エネ建材として利用可能
建材としての特性
柔らかい,軽い,湿気に強い,熱伝導率が低い,乾燥が速い
成木後の伐採に伴う課題解決
早いサイクルでの伐採,再発芽

早成桐の研究データ

成蹊大学理工学部 バイオエレクトロニックス研究室が2021年3月11日に公表した研究データを紹介します。

  • 郡山植林地における早生桐CO2固定量の試算と成田植林地における栄養元素の経時変化
  • 早生桐の成長量と収奪
  • 圃場間の土壌中元素濃度の比較

休耕地や荒れ地に早成バイオ桐を植え脱炭素社会の実現

セブンイレブン記念財団NPO基盤強化助成金事業です。3ヵ年計画で,脱炭素社会への貢献,収益事業で地方創生,次世代へ環境と収益事業継承等を目指します。

早成桐植樹祭

定期的に早成桐の植樹祭を開催しています。桐に自分の名札を付けて,成木の日まで見守り育て行く取り組みです。子供や孫と一緒に,自分の手で自分の桐を植えませんか !

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