早成桐の特徴
主な特徴
成長が早い
適正な環境、管理を行う事によって3~5年で成木になります(一般の桐の木は15~25年かかります)。日本国内では4年で胸高直径40cm以上に成長した事例もあります(写真参照)。

萌芽再生力が強い
伐採した株から新たに再発芽し、再び成木になります。
適正な管理をする事で、何度も繰り返します。

二酸化炭素吸収能力に期待
一部の研究では、植付けから6年間の二酸化炭素吸収量で比較しますと杉の木の約10倍との科学的調査結果が出ています(広島大学 中根教授検証済み)。
省エネ建材として利用可能
熱伝導率が低く、保温性に優れているため冷暖房などの効果が持続し、省エネ効果があります。

建材としての早成桐の特性
柔らかい
早成桐は柔軟性、弾力性に富み小さな傷なら回復させることも可能です。
床材などにすれば転んでもけがをしにくく、また滑りにくいので、子供や高齢者にとっても優しい素材です。
軽い
比重が0.28~0.3となっています。早成桐で創られた椅子やテーブルも軽くて移動しやすく、掃除のときの移動や家具の配置換えが楽です。
湿気に強い
早成桐は水分を吸収しづらく、表面から水が内部に浸透することがありません。
結露などのない清潔な状態を維持します。
湿度変化に強く、カビが発生しづらいので衣類やお米の収納に最適です。

熱伝導率が低い
早成桐の細胞の内部は空気の層があり、熱が伝わりにくくなっています。
断熱効果・保温効果に優れ、一度保った温度を長時間維持できます。つまり、冷房を止めても涼しさが持続したり、暖房を止めても暖かさが持続します。床と壁に桐を使用すると、温度設定を20%程度低くしても同じ室温を保てます。
乾燥が速い
早成桐の生木は水分の含水率が多く、平均188%の水分を含有するとされていますが、自然乾燥だけでその含水率は12%にまで下がります。
材料としての桐材を乾燥させる際のプロセスにかかる費用が節約できます。
成木後の伐採に伴う課題解決
早いサイクルでの伐採、再発芽
樹木というのは、松であれ杉であれ他の樹種であれ、植栽後の二酸化炭素の吸収量はだんだんと増加し、一定期間後に最大となりますが、林齢を重ねるとだんだんと減少し、やがて一定となります。これを過ぎると、森林による二酸化炭素の吸収量は低下するため、伐採・再植林を一定の周期で繰り返した方がよいことになります。早成桐は伐採後、再発芽し、成木後の成長期プロセスを繰り返すので再植林の手間やコストが掛かりません。さらに早いサイクルで伐採→再発芽するので二酸化炭素の吸収力が落ちません。
