郷土の歴史勉強会,その他の講演会等の実施
1レキシで知るヤマト 卑弥呼の国全国サミットなど
歴史と文化を基盤とした観光事業を起す事を目的に,上記のようなフォーラムや独自の講習会を開催しています。
古代の阿波と古事記について研究されている三村隆範氏の著書『阿波と古事記』には,ヤマト政権のスタートは阿波の国であると記されています。なぜなら,日本最古の前方後円墳は阿波にあり,それは吉野川流域の青石(緑泥片岩)を使った積石塚であるからです。
(徳島大学考古学教授北条芳隆先生)

その後,都は奈良に移り,大型の前方後円墳が造られるようになりますが,石棺の蓋には,阿波の青石が使われています。
また,新旧吉野川から勝浦川,那賀川,宍喰川まで阿波には,古事記の中の神話に登場する舞台も神社も全てが揃っているとも述べられています。
イザナギとイザナミの間に生まれたオオゲツヒメは,『古事記』において粟国(阿波国)の国神であり,養蚕,五穀の起源でもあります。つまり,日本最古の農業神なのです。
政権を成し,統治する勢力があったとするならば,それは吉野川を中心として発達した農業が支えていたと考えて間違いないのです。
古事記をもとに繰り返し語られてきた阿波の歴史とそれを支えた偉大な吉野川。ここに生きる私たちは,もう一度大自然の循環の中の農業という人の根源を成す視点から吉野川を見直し,更にこの地を見直すことができるのではないかと考えました。
そして,この素晴らしさを多くの人と共有し,広めていき,世界中から観光客が集まる地域にしたいと願っています。